次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「それよりさ、佑は大学どうなの?」
どんどん下降していく思考を振り払って、目の前の佑に質問する。佑も大学生になって自分の世界があるし、姉と会う時間はなかなかないのだ。折角の機会だもん、楽しい時間を過ごしたい。
私の急な話題転換に戸惑った様子を見せた後、佑は涼介くんと見合わせて照れ臭そうな顔をする。
「ちゃんとやってるよ。自分がやりたい事も見えて来たし、入りたいゼミも尊敬する教授もいる。」
理科大の二年生に在籍する佑は来年のゼミ選択に具体的な夢が出来たらしい。
「そっか。充実してるんだね」
「うん。それで、さ‥‥」
また涼介くんをみて、ちょっと言葉に詰まっている佑を不思議に思っていると、今度は涼介くんが口を開く。どうやら、佑を助けるつもりらしい。
「佑の尊敬してる教授が今度、國井科学と共同開発する話があるんだ。で、ゼミに入る前に少しでも関わりたいっていうから、俺の紹介で来月から研究所でバイトする事になってる」
「え?佑が國井科学の研究所でバイトするの?」
「そう。上手い事に今の研究所の所長、俺と同い年の仲の良い従兄弟なんだよ。」
どんどん下降していく思考を振り払って、目の前の佑に質問する。佑も大学生になって自分の世界があるし、姉と会う時間はなかなかないのだ。折角の機会だもん、楽しい時間を過ごしたい。
私の急な話題転換に戸惑った様子を見せた後、佑は涼介くんと見合わせて照れ臭そうな顔をする。
「ちゃんとやってるよ。自分がやりたい事も見えて来たし、入りたいゼミも尊敬する教授もいる。」
理科大の二年生に在籍する佑は来年のゼミ選択に具体的な夢が出来たらしい。
「そっか。充実してるんだね」
「うん。それで、さ‥‥」
また涼介くんをみて、ちょっと言葉に詰まっている佑を不思議に思っていると、今度は涼介くんが口を開く。どうやら、佑を助けるつもりらしい。
「佑の尊敬してる教授が今度、國井科学と共同開発する話があるんだ。で、ゼミに入る前に少しでも関わりたいっていうから、俺の紹介で来月から研究所でバイトする事になってる」
「え?佑が國井科学の研究所でバイトするの?」
「そう。上手い事に今の研究所の所長、俺と同い年の仲の良い従兄弟なんだよ。」