次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
思いと想い
パーティー当日の土曜日、開始は夕方からだというのに、駿介のお迎えは朝の十時。それだけでも十分不思議なのに、もっと不思議な事にお迎えは駿介一人じゃなかった。
いつもは大介父さんの送迎をしている斉藤さんが運転する高級車の後部座席にはお祖母様と耀子母さんが乗っていたのだ。
「おはようございます‥‥」
とりあえず挨拶した私を後部座席に、駿介を助手席に座らせた二人はなんだか嬉しそうだ。
「おはよう、文香。今日は本当に楽しみね!わたしもお義母様も楽しみ過ぎて、今朝は早くに起きちゃったのよ」
私の困惑に気付いているだろうに、耀子母さんはそれをスルーしてニコニコと話しかけてくる。
こういう所、駿介と一緒だ。説明するつもりがない時は質問もさせてくれない。やっぱり親子だ。
「そうね。それで、今日はどこに行くの?わざわざお店に行かなくても外商さんにうちに来てもらっても良かったんじゃない?」
お祖母様は計画に参加しても、主導権は持っていないらしい。瞳をキラキラさせて耀子母さんに聞いてきた。
いつもは大介父さんの送迎をしている斉藤さんが運転する高級車の後部座席にはお祖母様と耀子母さんが乗っていたのだ。
「おはようございます‥‥」
とりあえず挨拶した私を後部座席に、駿介を助手席に座らせた二人はなんだか嬉しそうだ。
「おはよう、文香。今日は本当に楽しみね!わたしもお義母様も楽しみ過ぎて、今朝は早くに起きちゃったのよ」
私の困惑に気付いているだろうに、耀子母さんはそれをスルーしてニコニコと話しかけてくる。
こういう所、駿介と一緒だ。説明するつもりがない時は質問もさせてくれない。やっぱり親子だ。
「そうね。それで、今日はどこに行くの?わざわざお店に行かなくても外商さんにうちに来てもらっても良かったんじゃない?」
お祖母様は計画に参加しても、主導権は持っていないらしい。瞳をキラキラさせて耀子母さんに聞いてきた。