次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
思わず溢れた言葉に駿介が反応した。
「夏希さんがどうかしたのか?」
「えっ?あ、ううん。違うの、ちょっと別の事考えてて」
ブンブンと首を振って急いで否定したら、挙動不審な仕草を笑われた。
「なんだよ、それ。大人の女性ってやつはそんな否定の仕方しないぞ。それに誰かと話してる時に別の事を考えたりもしない」
「‥‥はい、ごめんなさい」
「なんだ、今日は素直だな。まぁいい、じゃあ、頑張って打ち合わせてくる」
「はい」
最後は常務の顔になった駿介にぺこりと頭を下げて、今度こそ私は退出した。
⌘ ⌘ ⌘
久しぶりの駿介とのランチに、やっぱり心は浮き足立ってしまう。でも、書類整理の最中も知らずに緩んでいた頬が引きつったのはランチまで30分を切ったころだった。
「夏希さんがどうかしたのか?」
「えっ?あ、ううん。違うの、ちょっと別の事考えてて」
ブンブンと首を振って急いで否定したら、挙動不審な仕草を笑われた。
「なんだよ、それ。大人の女性ってやつはそんな否定の仕方しないぞ。それに誰かと話してる時に別の事を考えたりもしない」
「‥‥はい、ごめんなさい」
「なんだ、今日は素直だな。まぁいい、じゃあ、頑張って打ち合わせてくる」
「はい」
最後は常務の顔になった駿介にぺこりと頭を下げて、今度こそ私は退出した。
⌘ ⌘ ⌘
久しぶりの駿介とのランチに、やっぱり心は浮き足立ってしまう。でも、書類整理の最中も知らずに緩んでいた頬が引きつったのはランチまで30分を切ったころだった。