次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
そっか、プロポーズか。そうか。
小さい頃からの付き合いだもの。気心も知れているし、今更恋愛期間を長くする必要もないのかもしれない。それとも、一気に燃え上がって結婚せずにはいられないのかな。
でも、それなら駿介は確実に幸せだ。夏希さんは素敵な女性だし、愛情深い人だから。
「おめでとう、ござい、ます」
嬉しくって微笑んだら涙まで出てきちゃうから
、少しだけ口角を上げた表情のまま、声を出さずに呟く。
そして、受話器を上げる。
駿介がプロポーズするなら、夏希さんが國井の家族になるなら、選ぶべきお店は一つだけだ。
家族のみんなが大好きで、記念日に食事に行く、とっておきの、趣味の良い店。
「もしもし。『月桃』さんですか?國井ですが、今夜の予約をお願いします」
きっともう、私が行くことはない。だって最後の思い出は駿介との幸せなディナーにしておきたいから‥‥。
小さい頃からの付き合いだもの。気心も知れているし、今更恋愛期間を長くする必要もないのかもしれない。それとも、一気に燃え上がって結婚せずにはいられないのかな。
でも、それなら駿介は確実に幸せだ。夏希さんは素敵な女性だし、愛情深い人だから。
「おめでとう、ござい、ます」
嬉しくって微笑んだら涙まで出てきちゃうから
、少しだけ口角を上げた表情のまま、声を出さずに呟く。
そして、受話器を上げる。
駿介がプロポーズするなら、夏希さんが國井の家族になるなら、選ぶべきお店は一つだけだ。
家族のみんなが大好きで、記念日に食事に行く、とっておきの、趣味の良い店。
「もしもし。『月桃』さんですか?國井ですが、今夜の予約をお願いします」
きっともう、私が行くことはない。だって最後の思い出は駿介との幸せなディナーにしておきたいから‥‥。