次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「急にすみません。よろしくお願いします」
にこやかな笑みを浮かべる駿介と戸惑う私を見ながら、担当さんは物凄く嬉しそうだ。
「いえ!こんなご用向きなら、どんなに突然でも大歓迎です。さっ、ご用意は出来ていますよ」
営業さんだしいつも笑顔なのはちっとも不思議じゃないけど、今日の笑顔は全然違う。心から喜んでるのがこちらまで伝わって来る笑顔だ。
それを受けた駿介もアルカイックスマイルじゃない、ホントの笑顔。二人を交互に見て、私の疑問は深くなる。
「あ、ねぇ、あの‥‥‥」
問いかける声を意地悪な笑みでスルーした駿介に促されるまま、隣り合って座った私達の前に赤いビロードの板に乗った輝きが並べられる。
「当店でご用意出来る最高ランクのモノです。いかがでしょうか?」
定番のラウンドシェイブに、ピンクダイヤ、バヴェダイヤがぐるりと輝くモノまで、10種類近い指輪。どれも眩しいほど美しい。
「これ‥‥‥」
この指輪たちがどんな意味を持つのか、私にもはっきりと分かる。
にこやかな笑みを浮かべる駿介と戸惑う私を見ながら、担当さんは物凄く嬉しそうだ。
「いえ!こんなご用向きなら、どんなに突然でも大歓迎です。さっ、ご用意は出来ていますよ」
営業さんだしいつも笑顔なのはちっとも不思議じゃないけど、今日の笑顔は全然違う。心から喜んでるのがこちらまで伝わって来る笑顔だ。
それを受けた駿介もアルカイックスマイルじゃない、ホントの笑顔。二人を交互に見て、私の疑問は深くなる。
「あ、ねぇ、あの‥‥‥」
問いかける声を意地悪な笑みでスルーした駿介に促されるまま、隣り合って座った私達の前に赤いビロードの板に乗った輝きが並べられる。
「当店でご用意出来る最高ランクのモノです。いかがでしょうか?」
定番のラウンドシェイブに、ピンクダイヤ、バヴェダイヤがぐるりと輝くモノまで、10種類近い指輪。どれも眩しいほど美しい。
「これ‥‥‥」
この指輪たちがどんな意味を持つのか、私にもはっきりと分かる。