次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
後日談
「ね、いつから?」

ずっと気になっていても、なんだか聞けなかった質問。

「いつからって何が?」

「だから‥‥‥私を好きになってくれたのっていつから?」

こんな質問するなんて自分が愛されてる確認とってるヤな女みたいだし、期待してた答えじゃなかったら、それはそれで悲しい。どう考えてもリスクの高い質問だからしないでおこうと思ってたのに、好奇心に勝てなかった。

まぁ、最近の駿介の態度に愛されてる自信が出てきたって事もあるけど‥‥‥。

今だってソファに座った駿介は、肩にもたれかけさせた私の髪を飽きもせずに弄りながら、経済誌を読んでいる。

「重くない?」とか「気が散らない?」って質問は禁句だ。そんな事を言ったら仔犬みたいな目をして「俺に触られるのイヤか?」って聞かれちゃうから。



想いを伝えあった日から駿介の溺愛はヒートアップして、國井の家族を呆れさせるほど。
座る時は必ず隣の席で、何処かに出掛ける時の送り迎えも必ず。終業後はもちろん、休日だって駿介の仕事に支障が出ない限りずっと一緒を望まれて、会合なんかへの同行も増えた。
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