次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
綺麗で悲しいもの
夏希さんの個展が開催されているのはこじんまりした老舗っぽい画廊だった。
作品を見た事はないけど、夏希さん本人の性格からわりとアグレッシブなのを予想していたので、飾る作品と場所がミスマッチなんじゃないかと心配してしまう。
「あー!久しぶりだー!!
駿介君がホントに来てくれるとは思わなかったー!」
入口を一歩入ると、久しぶりに会ったというのに相変わらずハイテンション全開で出迎えてくれた夏希さんに、私も駿介も思わず一歩下がってしまった。
「‥‥この度は個展開催おめでとうございます」
なんとか立て直した駿介が大人としての挨拶をするのさえバンバンと背中を叩いて笑い飛ばし、私に抱きついて来る。
「なによー。気取った挨拶なんていらないから。それより文香ちゃん!いやーん、凄くキレイになったのねー。もぅすっかりレディでびっくりしちゃう。あ、お祝いに送ってくれたお花も文香ちゃんのセンスでしょ?昔から可愛らしいセンスしてたもんねー。私、文香ちゃんのセンス好きなの」
「あ、ありがとうございます。あの、本日はおめでとう‥‥」
「今は秘書やってるんだって?相変わらず駿介君は文香ちゃんを手放さないのね」
作品を見た事はないけど、夏希さん本人の性格からわりとアグレッシブなのを予想していたので、飾る作品と場所がミスマッチなんじゃないかと心配してしまう。
「あー!久しぶりだー!!
駿介君がホントに来てくれるとは思わなかったー!」
入口を一歩入ると、久しぶりに会ったというのに相変わらずハイテンション全開で出迎えてくれた夏希さんに、私も駿介も思わず一歩下がってしまった。
「‥‥この度は個展開催おめでとうございます」
なんとか立て直した駿介が大人としての挨拶をするのさえバンバンと背中を叩いて笑い飛ばし、私に抱きついて来る。
「なによー。気取った挨拶なんていらないから。それより文香ちゃん!いやーん、凄くキレイになったのねー。もぅすっかりレディでびっくりしちゃう。あ、お祝いに送ってくれたお花も文香ちゃんのセンスでしょ?昔から可愛らしいセンスしてたもんねー。私、文香ちゃんのセンス好きなの」
「あ、ありがとうございます。あの、本日はおめでとう‥‥」
「今は秘書やってるんだって?相変わらず駿介君は文香ちゃんを手放さないのね」