次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
じっくり眺めて眉を寄せて悩んでいたら、向かい側からクツクツと笑い声が聞こえてきた。
「そんな真剣に悩む必要はないだろう?」
「そんなこと言っても‥‥。ピーチメルバも久々に食べたいけど、チョコとベリーのムースも捨てがたいんだもん」
「じゃあ両方頼めよ。半ぶっこしてやる」
「ホント?やったー」
嬉しい提案に素直に喜びの声をあげたら、駿介の笑みが深くなった。
「そうやってると、普段の敏腕秘書がウソみたいだな。
仕事中は仕方ないだろうけど、その方がいい。文香はそうやって笑っている方が似合うよ」
「‥‥なんかそれって成長してないみたい」
「それは違うな。素直に笑えるのと大人の女性かどうかは別問題だ。文香は笑顔が似合うんだから隠す必要はないよ」
ボンって音がしたと思う。それくらい顔が赤くなった自覚がある。
駿介は昔から感情を真っ直ぐに伝える人だったけど、今夜はなんだか真っ直ぐ過ぎで対処に困ってしまう。
「そんな真剣に悩む必要はないだろう?」
「そんなこと言っても‥‥。ピーチメルバも久々に食べたいけど、チョコとベリーのムースも捨てがたいんだもん」
「じゃあ両方頼めよ。半ぶっこしてやる」
「ホント?やったー」
嬉しい提案に素直に喜びの声をあげたら、駿介の笑みが深くなった。
「そうやってると、普段の敏腕秘書がウソみたいだな。
仕事中は仕方ないだろうけど、その方がいい。文香はそうやって笑っている方が似合うよ」
「‥‥なんかそれって成長してないみたい」
「それは違うな。素直に笑えるのと大人の女性かどうかは別問題だ。文香は笑顔が似合うんだから隠す必要はないよ」
ボンって音がしたと思う。それくらい顔が赤くなった自覚がある。
駿介は昔から感情を真っ直ぐに伝える人だったけど、今夜はなんだか真っ直ぐ過ぎで対処に困ってしまう。