次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
秘書課で人望のある幸恵さんが理解してくれてるからこそ、私は平和に仕事してこれたんだ。
でなきゃ、変なやっかみで会社に来ることさえ辛かったかもしれない。
他の課の一般女子社員には雲の上の存在な駿介だけど、秘書課に在籍する人間にとってはそこまであり得ない相手じゃない。重役と親しく話す機会の多い秘書は駿介の情報を知るチャンスも多いし、駿介本人とだって話す機会もある。
恋をする現実的な相手なのだ。
だからこそ、親しく話しかけられ、パーティの度にパートナーとして連れ立っていく私は悪目立ちする。後輩なのに、一族の端くれなだけで、と生意気に思われる事も不思議じゃない。
でも、幸恵さんが言ってくれたから。
「子供のころから駿介さんのお守りしてたの!?それは秘書のスキルがつくハズよ。だって彼、かなり我儘そうじゃない?私なら途中で逃げてるかも!」
秘書課に配属されてすぐ、社長の親族だからとどう接していいのか戸惑う同僚を尻目にニコニコと笑いながら話しかけてくれて。
ランチに行く時も声をかけてくれたし、たわいもない女子トークにも巻き込んでくれた。
頭の上がらない、大好きな先輩だ。
でなきゃ、変なやっかみで会社に来ることさえ辛かったかもしれない。
他の課の一般女子社員には雲の上の存在な駿介だけど、秘書課に在籍する人間にとってはそこまであり得ない相手じゃない。重役と親しく話す機会の多い秘書は駿介の情報を知るチャンスも多いし、駿介本人とだって話す機会もある。
恋をする現実的な相手なのだ。
だからこそ、親しく話しかけられ、パーティの度にパートナーとして連れ立っていく私は悪目立ちする。後輩なのに、一族の端くれなだけで、と生意気に思われる事も不思議じゃない。
でも、幸恵さんが言ってくれたから。
「子供のころから駿介さんのお守りしてたの!?それは秘書のスキルがつくハズよ。だって彼、かなり我儘そうじゃない?私なら途中で逃げてるかも!」
秘書課に配属されてすぐ、社長の親族だからとどう接していいのか戸惑う同僚を尻目にニコニコと笑いながら話しかけてくれて。
ランチに行く時も声をかけてくれたし、たわいもない女子トークにも巻き込んでくれた。
頭の上がらない、大好きな先輩だ。