次期社長はウブな秘書を独占したくてたまらない
「そうか?相手が文香なら俺の中では範囲内の行為だ。それに付き合った事があるかどうかも、文香が俺の行動をどう受け取るかに関係してる」
「相手が私でも恋人じゃないから範囲外です!」
「受け入れられないか。やっぱり付き合った事ないからか?」
「ーーー付き合った事はあるもん」
フムフムと顎に手をやって勝手に納得してる駿介が腹立たしくて、小さな声で反論したら、予想以上の攻撃力を発揮したらしい。向かいからカトラリーがガチャンっと大きな不快音を立てた。
「お前‥‥ミナトとは付き合ってないって言ってただろうが!」
「ミナトじゃないよ。大学の時の先輩」
「いつだ」
「いつって、だから大学生の時で二年生だった、かな」
「‥‥‥やっぱり一人暮らしなんて認めるんじゃなかったな」
暗い、というより地を這うよう、という表現が正しいのか、やたらと低いトーンで発せられる言葉は意味もなく怖い。正直、付き合った事があると言ったのをこの瞬間も後悔するレベルだ。
「相手が私でも恋人じゃないから範囲外です!」
「受け入れられないか。やっぱり付き合った事ないからか?」
「ーーー付き合った事はあるもん」
フムフムと顎に手をやって勝手に納得してる駿介が腹立たしくて、小さな声で反論したら、予想以上の攻撃力を発揮したらしい。向かいからカトラリーがガチャンっと大きな不快音を立てた。
「お前‥‥ミナトとは付き合ってないって言ってただろうが!」
「ミナトじゃないよ。大学の時の先輩」
「いつだ」
「いつって、だから大学生の時で二年生だった、かな」
「‥‥‥やっぱり一人暮らしなんて認めるんじゃなかったな」
暗い、というより地を這うよう、という表現が正しいのか、やたらと低いトーンで発せられる言葉は意味もなく怖い。正直、付き合った事があると言ったのをこの瞬間も後悔するレベルだ。