いつかきっと...
別に、天国とかは信じていない。


もちろん神様も信じていない。


だって、神様が本当にいたら不公平すぎる。


よく、神様は公平だ。


とか、言うけど本当にいたら性格悪すぎるだろ!って思ってしまう。



結局、私もがんになってしまうし……



「まあ、夢なんかないから別にいいけどさ〜」


ついつい声をだしてしまった。


「ねぇ、あんたって夢ないの?」



「え??」



急に隣にいた、ベッドの男の子がカーテンを開けて話しかけてきた。



「勝手にカーテンあけてごめん。ただ、暇だったから」



歳は、私と同じくらい高校2年くらいかな〜ぐらいだ。


顔もすごく綺麗だった。


思わず見とれてしまうくらいの。


「いや、別にいいけど……。」



「そう?なら良かった。暇すぎてさー。ねぇ、今いくつ?」


「私は、高校2年だけど、君は?」


「俺も、同じ!名前は皐月。」


「へぇー!同じなんだ!良かった~。私の名前は、陽乃よろしくね!」



「うん。よろしく」


皐月は、ニコッとした。


きゅーーーん。



胸がきゅーんと鳴ってしまった。


だって、かっこいいから反則でしょ。



「今までその笑みでたくさんの女の子を落としていったんだなー」



「ん?なにが??」



あ、こいつー、自覚してないなっ。



天然イケメンってことで許してやろう。



私は自分が、がんだって事を忘れるくらい皐月と話してるのが楽しかった。



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