空ーsky-

彩斗君は、学校に来るのかを聞いてくれた。そんな人は初めてだった。学校の教師ですら、夏休み前はともかく夏休み明けはまったく聞かなくなった。興味すらないみたい。教師からは自分の体裁を気にする雰囲気しか感じられない。だから、もしかしたら担任じゃない教師は入学すぐに私への関心なんてなくしていたかもしれない……考えるのはやめよう。もう、お風呂に入って寝よう。



「結月ちゃん。また明日」
「はい。また明日、冬弥くん」
門の前で別れた二人は女の子が家に入り、男の子は隣の家の入った。男の子のほうは制服を着ていて、女の子はランドセルを背負っていた。幼馴染の二人は毎朝一緒に学校に学校に通うほど仲がよかった。本当に……

「危ないっ！」
ガシャンッ
「冬弥……？」
学校からの帰り道、歩道に乗り上げてきた車から女の子を守ろうとして男の子は車にはねられてしまった。

「かばおうとしてはねられたんでしょ。」
「そうらしいわね。かわいそうね。」
女の子は泣いていた。


泣かないでよ。結月のせいじゃないから。ずっと好きだったよ。ばいばい