空ーsky-
「……あのさ、結月ちゃん学校やめない?」

「はい?何言ってるんですか?」

「だから学校やめないかなって」

「私にフリーターになれってことですか?行ってなくても私には今学生いう職業はあるんです。それすらやめろと?」

「うん。」

今この人なんて?うんって言った?ふざけんな。そんなの、そんなの

「無責任だ!!あんたは家族でもない。他人のくせに」

あっ……春さんにひどいこと言っちゃった…こんなこと言いたくないのに。

「ごめんね。そうだよ、他人のくせにだよね。でも、家にいるくらいなら、ここにきて本を読むだけの一日なら、うちの店で働いてほしいんだ」

「えっ?なんて…」

「店で働いてほしい。もちろん給料は出すし、まかない付きだよ」
「わ…たしが?あの店で働く…場違いじゃないですか?引きこもりの私じゃ。それに募集かければアルバイトなんてすぐ見つかりますよ。私じゃなくても」

春さんイケメンだし…彩斗君だって人気者なんだから……

「他じゃダメなんだよ」

「えっ?どういうことですか?」
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