空ーsky-
「あの店今はただの飲食店だけど、ゆくゆくはっていうか早くブックカフェにしたいんだ。」

「ブック…カフェ…」

あの、本を読みながら食事するっていう?

「そう。もともと最初から本を何冊か置く予定だったんだけど。俺は料理調理しなきゃいけないし。彩斗も決して本のこと詳しくないわけじゃないけど、昼間いられないし」

「だから、本に詳しい私…」

「そう。適材適所ってね!無理かな?」

春さんが、やってほしいって言ってくれてる。でも、学校をやめてしまうことを親は許してくれるか……

「あっ学校をやめるのには親御さんの許可必要だよね。そこは、俺から話させてもらうから」

「……それなら…」

ガタっ

「ほんと?」

春さん、びっくりしすぎ。椅子倒れちゃってるし。でも、そんなこと指摘する前に、

「はい。やらせてください」

「やった。じゃあよろしく。」

「はい」
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