空ーsky-
「閉館ですね。ちょっと借りたいものがあるので先に帰ってください、春さん」

閉館のアナウンスが鳴ってしまった。一日の楽しいの春さんとの会話が終わる。でも、また明日会えるから。

「いいよ。何借りるの?」

「予約していたのが届いたみたいなんで」

「あーそうなんだ」

私たちは急ぎ足でカウンターに向かった。

「二週間後が返却期限になるのでご注意ください」

私はカウンターで予約していた西塔先生の新作を受け取った。

「西塔先生の新作か。いいな。っと、そろそろ帰ろうか」

「はい」

外に出たところで春さんは駐車場のある左に曲がった。

「じゃあね」

「あっ。今日は車だったんですね:」

「午前中は出かけていたからね」

「そうだったんですか。足止めしちゃってごめんなさい。じゃあ、また明日」

「うん。また明日」
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