恋するのは、突然。
「「「「 いっただきまーす!! 」」」」
奈々「あ。私もー!」
母「あらあら。皆さん、ゆっくり〜」
里奈「わぁ!美味しいです!」
母「まぁ。ありがとう。敬語は、いいのよ。いつもとように、過ごしていいのよ」
里奈「いいんですか?」
母「嬉しいのよ。奈々の友達が来たってだけでね。だから、遠慮なく」
里奈「ありがとうございます!」
龍平「なぁー、奈々。いっつも、こんなに美味い料理食べてんの?」
奈々「え。うん。なんで?」
龍平「幸せだよな…」
何か、悲しそうな、辛そうな顔してたけど、どうしたんだろう?
龍平。何かあったのかな?
里奈「ごちそうさまでした!」
「「「 ごちそうさまでした!!」」」
母「もうこんなに綺麗に。嬉しいわぁ。ありがとね」
お母さん、嬉しそう。みんな呼んで良かった。
里奈「ねぇねぇ。奈々。部屋見して?」
奈々「いきなり?」
里奈「うん。見たいー!」
奈々「いいよ。こっちね」
海人「俺らもいい?」
奈々「うん。いいよ」
里奈「へぇー、2階なんだぁー!」
健介「うわぁー!綺麗な部屋。さすが、女子」
海人「確かに」
里奈「それどういう意味?海人」
海人「え。里奈の部屋も、可愛いよ」
里奈「はいはい」
龍平「女子の部屋だな。だけど、シンプルだな」
奈々「そんなに荷物無いしね」
里奈「良いなぁー。私の部屋やばい…」
奈々「里奈。それはいい事だよ。部屋には、自分があらわれるって言うし、いっぱいあるっていい事だよ!」
里奈「ありがとう!」
里奈「あ!いい事思いついた!」
奈々「何だろう?」
龍平「けっ。嫌な予感しかしねぇぜ」
里奈「そんな事ないし」
健介「なになに」
里奈「健介。棒読み」
海人「何だろ」
里奈「それは…」
『 ゴクリッ 』
里奈「じゃんけんして、負けた2人組が、買出しに行くこと!」
龍平「やっぱり」
健介「確かに」
海人「それ!楽しそうじゃね!」
奈々「私、じゃんけん弱いし」
里奈「やろ?」
奈々「分かった。掛け声よろしく」
里奈「さぁー!やるよー!じゃん、けん」
「「「「 じゃんけん! 」」」」
里奈「ポンッ!!」
健介「グー」
奈々「グー」
海人「パー」
龍平「パー」
里奈「パー」
里奈「決まりー!」
健介「んで、何買ってくるの」
里奈「それは、みんな食べれる、お菓子とかジュース!!」
奈々「分かった。行ってくる」
健介「しょうがねぇ、行ってくるわ」
奈々「お母さん〜。行ってくるー」
母「気をつけてね〜」
健介 奈々「「 はーーーい 」」
健介「どこ行く?」
奈々「コンビニ?」
健介「あね。行こうか」
奈々「うん。てか、人多いね」
健介「それな」
奈々「わ。やば」
健介「お、い。ほら」
人が多すぎて、離れちゃったけど、健介くんは、手を伸ばしてくれてた。
男の子から、そんな事された事なかったから、緊張して…
健介「ほら、早く」
奈々「あ、うん…あ、ありがと」
ちょっと、ドキドキした。
温かい手だし、男の子だから、手が大きい。
健介「これなら、離れねぇだろ。てか、何赤くなってんの?」
奈々「へっ?」
健介「お前、可愛いな 」
ちょっと。初めて、男の子と2人になって、言われた。
やばい…また…顔真っ赤な気がする。
奈々「何言ってんの。健介くん」
健介「あ、わりぃ……つい」
なにそれ。ついって。
期待しちゃうじゃん。
て、てか。私のこのドキドキは、何?
まさか、恋?
なわけないよね。健介は優しいだけよ。
そうそう。
健介「さ。着いたぞ。なんがいいかな?」
奈々「そうだよね。迷う〜」
健介「(やっぱり奈々。可愛いと思う…) 」
奈々「健介くん…健介くん!」
健介「は!あ、ごめん。考え事」
奈々「もう!」
何か、このやり取り楽しい。
ねぇ、本当に、私恋してるの?
どういう感情が、恋なのかわからない。
恋ってどんな気持ちになるのかな?
健介「なぁー。寄り道していかね?」
奈々「え。うん」