誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

「…そうだな。」



何にせよもう彼女には逢えなくなるんだ。

何かしらの決断をしなきゃいけない。



「席に着けー。」

先生が教室に入ってくる。



俺は窓際の自分の席に座り、窓の外を見る。



冬の空っ風がグラウンドを舞う。




(君だったら、どう思う?)



風に乗せても届かぬ問いを問い掛けた。

     *  *  *
< 114 / 240 >

この作品をシェア

pagetop