誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
胸の中で語り掛けると、



彼女が小さく頷く。



(え…)



今の…



頷いた…?



逢って、くれるの?



え…マジで?



急に上手く肺まで空気が届かない感じがして、言葉が続かなくなる。



ヤバい…



けど…



今日の俺は、まるで頭の裏側辺りに物凄く冷静なもう一人の俺がいるようで…



頼りになるソイツが俺の意思とは無関係に話し出す。



「ありがとう。

じゃあ、また後で。」



そう言って、脳裏のソイツの指示で彼女にもう一度笑顔を見せた。
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