誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
あやのがテーブルに置いたスマホにさっと触れる。

釣られて俺は腕時計を見る。

午後6時。



「まぁくん、そろそろ帰ろ?

受験近いのに一日中出歩いてると親に文句言われるし。」

そう言ってあやのは立ち上がり、ピンクベージュのウールのワンピースの上に
腰にリボンが付いたラインの綺麗な白いコートを羽織る。
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