誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
何がどうしていつもの朝、いつもの通学路がこうなったんだろう?



もしかして夢でも見てるのかな?

なんて身勝手でいかがわしい夢を見てしまったんだろう、私…

恥ずかしくて人には言えないわ…



でも夢にしては12月末の冷たい空気がやけにリアルだし。



もしかしてあれが音に聞く「つつもたせ」と言うものなのかも?

人に好かれるよりはめられる方が私のキャラに合ってるの、分かってる…

そうだ。

そうに違いない…



私はそんなことを考えながら窓の外を流れる景色を眺める。

いつもは電車の中で英語構文集なんかを読むのが常なんだけど…

今日は全くやる気がしない。



だって…

生まれて初めて男の子に呼び出されちゃったのだもの!
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