誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
「ん。じゃ行こう。」
改札口に向かって歩き出す彼を、半歩後ろから追い掛ける。
私の斜め前を歩く彼に眼を遣る。
目線の高さに彼の肩。
可愛い顔立ちも手伝ってそんなに大柄じゃないように思えてたけど、実は私よりずっと背が高い。
それに広くかっちりとしたそれは、改めて男の子だと意識してしまう。
そんな彼が時々私を振り返って気に掛けてくれる。
時間が大丈夫かとか、家は近いのかとか、歩くのが速くないかとか訊ねてくれる。
ただでさえ男の子と歩くことなんてないのに更にこんなに女の子扱いされちゃったら…
(フライングだよ…)
まだ15分計ってないのに、既に加点付いちゃうよ?