誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
「残念~!ピカルちゃんのこと可愛がってあげるのに~」
と酒井が俺に顔を寄せて言うと、的矢が制す。
「酒井やめてあげて。ピカルは今天使ちゃんに可愛がってもらいたいんだから。」
「なっ!?」
顔が、熱い…
天使ちゃんに可愛がってもらうとか…
(ダメだ!俺!想像するな!)
「とっ!とりあえず名前探ってくる!」
変な想像をしかけたことを悟られないよう、俺は立ち上がり天井を仰ぐ。
「おぅ!ピカル、その意気だ!」
「ついでに俺に天使の友達紹介しろよー。」
* * *