誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
「じゃ、次のところをー、楢崎!読んで。」
「えっ!あ、はい!」
突然当てられて慌てて立ち上がる。
ってか、何処?
「94ページ。しかもピカル、教科書逆さ。」
「あっ!」
隣の席のヤツが小声で教えてくれる。
(何やってんだよ、俺!)
妄想し過ぎて話聞いてないとか…
最近彼女のことを考えてるといろいろ手に付かなくなったりする。
こんなんじゃ受験失敗しちまうよなぁ…
正直、君のせいで俺、ヤバいんだけど?
責任取って俺と…
俺と付き合ってくんねーかなぁ…
なんて冗談でも思っちゃう俺って…
どうしようもなくダサい、よなぁ…
* * *