天使×恋する僕
ミュウが来た時に、人間界ではじめて口にしたのは大福だった。

それ以来、すっかり、大福が好きになってしまい、事あるごとに大福をねだるのだった。


まったく変わった天使だよな…。

もちろん、コンビニでの買い物には、大福も含まれていた。 今回はイチゴ大福に目を輝かせていて、商品の棚を食い入るように、見つめていた。

その姿は、3歳ぐらいのちびっこがじっと我慢をして見ている姿のように、思えてきて…。

「…」


「ミュウ…カゴの中に入れろよ…買ってやるからそんな目でみてるなよ。」

『んまっ!いいの!
嬉しわ!きっと主からのおめぐみごさいますわよ!』

などと言いながら、ミュウはイチゴ大福を10個全部棚から持ってきやがった。

少しは遠慮って事を学べよ!!



< 22 / 245 >

この作品をシェア

pagetop