天使×恋する僕
どうしてかなぁ…

心に大きな穴が、開いた気持ちが続きます。


これが…淋しい気持ちだと気が付くにはやや暫く掛かった。


「ねぇ、ミュウさん。
お使い頼んでもいいかしら?」

珍しいですね?

私にお使いだなんて。

『何を買うのですか?』

ニコニコと、満面な笑みを浮かべて財布を手渡した。


「満月堂からの新作。
(ゆきゆきまんじゅう)をお願いね」


『んっまぁ!お母さん!新作でたのですね!
楽しみです。』

「でしょ?でしょ?でしょぉ~?ミュウさんにって。元気最近ないからね。」


そうでしたかぁ。

私…最近…元気なかったんですね…。


お母さんに心配かけてしまうだなんて…


お母さん、主よ…お許し下さい。

もう少しでお母さんの気持ちを、不安にさせる所でした。





お母さんから、大切なお金をお預かりして、軽い足取りで満月堂へ向かった。

本来なら翼で行きたいのですが、主から禁止されてるのでずっと、歩きです。


今まで目につかなかった、風景や匂い…



とても楽しくて。




楽しくて。


新鮮です。


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