現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
声が震えそうになるのをなんとか隠して、「どういう、こと?」とマサちゃんに問いかけると、彼女は私の様子に違和感をおぼえることはなかったようで、すんなりと答えてくれる。
「ウワサを聞いたのは、二年前くらいかな? 当時の志木さんには付き合って一年くらいの彼女さんがいたみたいなんだけど、ものすごーく志木さんに依存してたらしいんだよね」
「依存……」
誰かに依存、というのは私はあまり考えたことはなかったけど、そういう感覚もわからなくはない。
私もアニメとかゲームに依存しているといえばしているし、なにより志木さんはとてもやさしい。あんなにやさしい人になら、もしかしたら私も、この先依存することがあるかもしれない。
「その彼女さんは、その後どうなったの……?」
さっきよりも声が震えそうになる。心臓が苦しい。
だけどマサちゃんから、
「飛び降りをしたらしいんだけど、命に別状はまったくなかったって」
と聞いて、少し安心する。
でもそんな話……まったく知らなかった。まあ、わざわざ自分から言ったりもしないか……。三ヶ月過ぎても恋人関係を続けるようだったら話してくれるつもりだったのかもしれないし……。
私だって、人に言いたくないことはたくさんある。現に、オタクであることは大半の人に隠している。
だから、たとえ恋人同士という関係であっても、志木さんが私に隠しごとをしていたということに関しては、私はなにも言うつもりはない。
だけど、私の心には、さっきから”引っかかり”があった。
『依存していたらしいよ』
志木さんに依存していた彼女さんは、志木さんと別れ、志木さんという心の支えがなくなったことにより、身を投げた。
志木さんはやさしい人だ。彼女さんが身を投げ出したことについて、なにも思わなかったわけがない。きっと……私の想像以上に……自分で自分を責めたはずだ。
と同時に、彼の心には、それこそ想像以上のトラウマが埋めこまれたのではないだろうか。
今後、また同じことが起きたらどうしよう、って。多分、そんなショッキングな出来事が起きたら、誰でもそう考えると思う。
もしかして、
志木さんが私に告白してくれた理由って――……。
「ウワサを聞いたのは、二年前くらいかな? 当時の志木さんには付き合って一年くらいの彼女さんがいたみたいなんだけど、ものすごーく志木さんに依存してたらしいんだよね」
「依存……」
誰かに依存、というのは私はあまり考えたことはなかったけど、そういう感覚もわからなくはない。
私もアニメとかゲームに依存しているといえばしているし、なにより志木さんはとてもやさしい。あんなにやさしい人になら、もしかしたら私も、この先依存することがあるかもしれない。
「その彼女さんは、その後どうなったの……?」
さっきよりも声が震えそうになる。心臓が苦しい。
だけどマサちゃんから、
「飛び降りをしたらしいんだけど、命に別状はまったくなかったって」
と聞いて、少し安心する。
でもそんな話……まったく知らなかった。まあ、わざわざ自分から言ったりもしないか……。三ヶ月過ぎても恋人関係を続けるようだったら話してくれるつもりだったのかもしれないし……。
私だって、人に言いたくないことはたくさんある。現に、オタクであることは大半の人に隠している。
だから、たとえ恋人同士という関係であっても、志木さんが私に隠しごとをしていたということに関しては、私はなにも言うつもりはない。
だけど、私の心には、さっきから”引っかかり”があった。
『依存していたらしいよ』
志木さんに依存していた彼女さんは、志木さんと別れ、志木さんという心の支えがなくなったことにより、身を投げた。
志木さんはやさしい人だ。彼女さんが身を投げ出したことについて、なにも思わなかったわけがない。きっと……私の想像以上に……自分で自分を責めたはずだ。
と同時に、彼の心には、それこそ想像以上のトラウマが埋めこまれたのではないだろうか。
今後、また同じことが起きたらどうしよう、って。多分、そんなショッキングな出来事が起きたら、誰でもそう考えると思う。
もしかして、
志木さんが私に告白してくれた理由って――……。