現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
そんなある日のことだった。
いつも通り、私がお昼休憩から戻ってきたあと、入れ替わりで志木さんがお昼に上がって。
デスクで午後の仕事をしていると、融資の窓口にひとりのお客様がやって来た。
お客様出入口に一番近い預金窓口を通さずにまっすぐに融資窓口に来たその人は、以前もこの窓口にやって来た、私も知る顔だった。
「橋田さん……」
思わず名前を呟くと、彼女も私に気づき、小さくペコ、と頭を下げた。