現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「ダ、ダメです志木さん。こんな場所で……」

「我慢できない、って言っただろ?」

「お夕飯もお風呂もまだ……」

「そんなの後でいい。……沙代がどうしても嫌なら、もちろんやめるけど」


……そんな言い方、ずるい。

嫌なわけ、ない。

私だって、ずっと……志木さんとこうしたかった。


私は、彼の首に自分の両腕を回した。

それが、OKのサイン。

彼にもそれは伝わったようで、彼からのキスがますます熱く、ますます深くなる。
私もがんばって、それに応える。


「は、あ……」

「はあ……」

ブラウスの上に羽織っていた薄手のカーディガンを脱がされ、そのままブラウスのボタンにも手をかけられる。
ドキドキする。心臓が張り裂けそう。
なぜだろう、初体験ってわけじゃないのに、その時よりも緊張しているかもしれない、なんて。


ボタンがすべて外され、はらりと下着が露になる。


ドキンドキン。
心臓の激しさが、さらに増す。


志木さんの顔が再び近づき、唇が触れ合う。


「ん……はあ……」

そして、彼の手が、私の背中に回り、下着を外そうとした――



その時。




――チャーチャラッャラッチャラー♪



……私の携帯の”アラーム”が鳴った。
< 141 / 142 >

この作品をシェア

pagetop