現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「だから、もう一度会いたいなとかずっと思ってた。そしたら、去年異動になって、井原さんと同じ店で働くことになってうれしかった。去年までは課が違ったからほとんど話さなかったけど。……それに、井原さん、俺のことずっと避けてたでしょ」
「う」
図星をつかれると、反論はできない。
避けてた。それは事実だ。
だ、だって、あんな本を読んでることがバレたんだから、避けて警戒しても仕方ないでしょう……!
「ずっと避けられてたから、去年はまともに話すこともなかった。俺も、それならそれでいいと思ってたんだ。井原さんのこと、気にはなっていたけど、好きって感情があったわけじゃなかったから。
だけど、同じ課で働くようになって、やっぱりいい子だなって思って。
部下の指導に関してはまだ頼りないところもあるけど、そういうところも全部ひっくるめて、俺が支えていきたいなとか思ったし」
「……!」
ストレートな告白に、私の心臓はどんどん加速していくばかりだ。なんで志木さんはそんな冷静なの……!
……志木さんのこと、そんなふうに思ったことはなかった。カッコいいし、仕事ができる人だから尊敬はしていたけれど、あの夜の一件があって以来、彼は私にとっては要注意人物でしかなかったから。
だけど、こんなふうにまっすぐに気持ちを伝えられたら、たとえ二次元にしか興味がない私でも、やっぱりうれしく思ってしまうわけで。
だから、単純にドキドキしてしまう。
そんな私に、彼は言った。
「どうやって気持ちを伝えるか、ずっと考えてたんだけど。さっき、うろたえる君を見て、〝これはチャンスだ〟って思ったんだよね」
「え?」
うろたえる私を見て、チャンス? どういうことだ?
目をぱちくりさせる私を見つめ、志木さんは言葉を続けた。
「バラすよ」
「へ?」
「俺と付き合ってくれないなら、ガチムチリーマンの件、会社でバラす」
「……!!?」
な、なんですとぉぉぉ!!?
「う」
図星をつかれると、反論はできない。
避けてた。それは事実だ。
だ、だって、あんな本を読んでることがバレたんだから、避けて警戒しても仕方ないでしょう……!
「ずっと避けられてたから、去年はまともに話すこともなかった。俺も、それならそれでいいと思ってたんだ。井原さんのこと、気にはなっていたけど、好きって感情があったわけじゃなかったから。
だけど、同じ課で働くようになって、やっぱりいい子だなって思って。
部下の指導に関してはまだ頼りないところもあるけど、そういうところも全部ひっくるめて、俺が支えていきたいなとか思ったし」
「……!」
ストレートな告白に、私の心臓はどんどん加速していくばかりだ。なんで志木さんはそんな冷静なの……!
……志木さんのこと、そんなふうに思ったことはなかった。カッコいいし、仕事ができる人だから尊敬はしていたけれど、あの夜の一件があって以来、彼は私にとっては要注意人物でしかなかったから。
だけど、こんなふうにまっすぐに気持ちを伝えられたら、たとえ二次元にしか興味がない私でも、やっぱりうれしく思ってしまうわけで。
だから、単純にドキドキしてしまう。
そんな私に、彼は言った。
「どうやって気持ちを伝えるか、ずっと考えてたんだけど。さっき、うろたえる君を見て、〝これはチャンスだ〟って思ったんだよね」
「え?」
うろたえる私を見て、チャンス? どういうことだ?
目をぱちくりさせる私を見つめ、志木さんは言葉を続けた。
「バラすよ」
「へ?」
「俺と付き合ってくれないなら、ガチムチリーマンの件、会社でバラす」
「……!!?」
な、なんですとぉぉぉ!!?