現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
部屋にはアニメのポスターやら声優さんのポスターやらが貼られていて、本棚には漫画本がギッシリ。
棚にはアニメ関連のグッズがキレイに飾られている。
これらを見られただけでも充分恥ずかしいけれど、私がオタクであることはすでに知られているのだし、ここまではギリギリセーフとする(ギリギリアウトな気もするけど)。
問題は……部屋に入ってすぐ右手の、私が普段使っているデスク……の上に置かれているパソコン……の開きっぱなしの画面。
私がさっきまで描いていたBL漫画が映し出されたままだ。
しかもよりによって、主人公が服を脱がされそうになっている、ちょっとエロいシーン。
……泣こうかと思った。
「……もういいですか。仕事なんかじゃないですよ。趣味ですよ。幻滅しましたか」
私は絶望により、両手で顔を覆いながら、か細い声でそう言った。最後の方は、半ば投げやりだった。
そりゃあ、幻滅するよね。だって、いくら腐女子であることはすでに知られているとはいえ、自分で描いてるんだよ? 読んでるだけならセーフって思われてたであろうところを、自分で描いてることをバレたんだよ? しかもエロいやつだよ?
気持ち悪いからお前とはやっぱり付き合えない、恋人関係は解消しよう、そう言われてもおかしくはないーーと思った。
ズキン、と心が痛んだ。
あれ? 私、志木さんとのこんな関係、いつ解消になってもいいって思ってたはずなのに、なんでこんな気持ちになるの?
自分で自分の気持ちがわからなくて、戸惑っていると。
「あのさ」
志木さんが口を開いた。
私の肩がビク、と震える。
私は、顔に宛てた両手の指の隙間から、チラリと彼の顔を見ると、彼はすごく真面目な顔をしていた。その表情に、不安な気持ちが増す。
彼は、非常に真面目な顔で、私にこう言った。
「これは、ガチムチとは違うの?」
……は?
棚にはアニメ関連のグッズがキレイに飾られている。
これらを見られただけでも充分恥ずかしいけれど、私がオタクであることはすでに知られているのだし、ここまではギリギリセーフとする(ギリギリアウトな気もするけど)。
問題は……部屋に入ってすぐ右手の、私が普段使っているデスク……の上に置かれているパソコン……の開きっぱなしの画面。
私がさっきまで描いていたBL漫画が映し出されたままだ。
しかもよりによって、主人公が服を脱がされそうになっている、ちょっとエロいシーン。
……泣こうかと思った。
「……もういいですか。仕事なんかじゃないですよ。趣味ですよ。幻滅しましたか」
私は絶望により、両手で顔を覆いながら、か細い声でそう言った。最後の方は、半ば投げやりだった。
そりゃあ、幻滅するよね。だって、いくら腐女子であることはすでに知られているとはいえ、自分で描いてるんだよ? 読んでるだけならセーフって思われてたであろうところを、自分で描いてることをバレたんだよ? しかもエロいやつだよ?
気持ち悪いからお前とはやっぱり付き合えない、恋人関係は解消しよう、そう言われてもおかしくはないーーと思った。
ズキン、と心が痛んだ。
あれ? 私、志木さんとのこんな関係、いつ解消になってもいいって思ってたはずなのに、なんでこんな気持ちになるの?
自分で自分の気持ちがわからなくて、戸惑っていると。
「あのさ」
志木さんが口を開いた。
私の肩がビク、と震える。
私は、顔に宛てた両手の指の隙間から、チラリと彼の顔を見ると、彼はすごく真面目な顔をしていた。その表情に、不安な気持ちが増す。
彼は、非常に真面目な顔で、私にこう言った。
「これは、ガチムチとは違うの?」
……は?