現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
そんなある日のことだった。
「んぁっ⁉︎」
帰り仕度をしながら携帯を見た私は、思わず変な声をあげてしまった。
牧原さんと香島くんはもう帰宅しているけれど、後ろの席の志木さんには当然、
「どうした?」
と聞かれる。代理も、少し驚いたような顔で私を見ていた。
「な、なんでもないでーす! お先に失礼します!」
私は慌ててそう言うと、そそくさと営業室をあとにした。
ちょっと不審者のようだったかもしれない。
でも、それくらい驚いてしまったのだ。
「ちょっと、ちゃんとメッセージ読もう」
更衣室への階段を下りながら、私はもう一度携帯を取り出す。
さっきはチラッとしか読めなかった。
でも、確かに書いてあった。
今度の日曜日、前々からうっすらと計画していた、SNSのアニメ好き仲間さんたちとのオフ会が決行される様子!
改めて確認してみると、それは確かに、オフ会のお誘いのメッセージだった。
うわああ楽しみ……!