現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「あー! サヨコちゃん! お久ー!」
Taka★さんの後ろをついて歩いていくと、奥の方の席に、私たちの席があった。
最初に声をかけてくれたのは、以前一度会ったことのある、リンゴさんという同い年の女性だ。
リンゴさんは、ショートカットの茶髪で、パーカーにショートパンツにスニーカーという、スポーティな格好をしている。
話し方もサバサバとしていて、とても話しやすい。
その横に、パティさんという、チャットで最近仲良くなった女性がいた。
パティさんは黒髪のロングヘアーで、白のワンピースを着ていた。
年は私のひとつ下とのことだった。
リンゴさんとは対照的な雰囲気のパティさんだけれど、とても明るく、彼女も話しやすい印象だった。
今日参加の女性は、私たち三人だったはず。
男性は、Taka★さんと、もうひとり、ソルさんという人だった。
ソルさんは、パティさんの隣に座っていた。
俯いていて、ちょっとモジモジとしていた。
ダークブラウンの髪は、前髪がとても長く、前が見えていないんじゃないかと不安になったけど、
「ソルさんですか? 今日はよろしくお願いします」
とあいさつすると、少しだけ顔を上げてくれて、長い前髪の隙間から、一瞬だけ目を合わせ、
「……よろしくお願いします」
と、小さな声で言ってくれた。
人見知りなのかな? 私も人見知りなところがあるから、特にどうこうとは思わない。