現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
Taka★さんに連れてこられたのは、お店の裏の、駐車場になっている場所だった。
辺りに人はいなくて、ちょっと身構えてしまう。


この数時間で、今まで抱いていたTaka★さんへのイメージが随分変わった、というのも、彼に対して身構える一因でもあった。

席に着いてからも、彼は私の肩や髪に何度も触れてきたり、言動がなにかとチャラチャラしていて、少しニガテなタイプだな……と思っていた。ネットでの交流から抱いていた彼のイメージとは、やっぱり全然違った。


「あ、あの……。お会計もまだですし、戻った方が……」

そんな彼に対して、緊張しながら意見を口にすると。


「あのさ、サヨコさんにちょっと教えておきたいことがあって」

彼は私の目をじっと見つめながらそう言った。


「教えて、おきたいこと?」

人に見つめられるのはニガテだけど、ここで目を逸らすのも失礼な気がして、がんばって私も彼の目を見つめ返し、聞き返した。

すると。


「サヨコさんがトイレに席を立った時、サヨコさんの彼氏が言ってたんだよね。オタクの彼女は大変だ、やっぱり別れようかな、って」

「え……?」
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