現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「好きな人の前では、スマートでいたいんだよ、俺は」

「……志木さんは、いつもスマートですよ」

「それこそ、沙代がそう思いこんでるだけかもよ。
……彼氏彼女っていう関係で、職場でも毎日顔を合わせてる。そんな俺ですら、なかなか本当の姿は見せていないんだから、沙代がTaka★さんの本当の姿を予想できなかったことは、無理もないことだと思う。

いいんだよ、それはそれで。
沙代がSNSが好きなら、それをやめる必要はない。

また危険なこともあるかもしれないけど、そのたびに、ちゃんと俺が守るから」


――守るから。

その言葉に、私はひどくキュンッとしてしまって。


今まで、どこか自分の気持ちをごまかすようにしてきたかもしれないけれど。

ごまかしようもないくらいに。


私は、志木さんに激しくときめいた。



「……そんな顔、するなよ」


え? 私、どんな顔してる? 変な顔?


その疑問を口にするより先に――


ギュ……。


私は、志木さんに抱きしめられた。
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