VOICE~君の声を求めて



「あのね!昨日有馬蒼音くんから無言でいちごみるくもらったんだけど……
どー思う?たぶんあれだよね?間違って買っちゃってゴミ箱近くにないからあげただけだよね?」




私は柄にもなく興奮気味に詩音に昨日のことを話した。




「うーん、有馬くんかぁ……、そんなことする人には見えないけどなぁ」




詩音は顎に人差し指を置きながら空を眺めながら言った。




「ほんとに無言でくれたの?」




ん?……

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