VOICE~君の声を求めて



「なっに…いってんのっよ…ひっく」





呂律がまわらない。




「ほら、お前酔ってんじゃん」




酔うわけないでしょ!




しかし、心の中の声とは逆にいつもなら言わないようなセリフが出た。





「うーん……?酔ってなーい、ふふふ」





あーなんか楽しい……



ふわふわする。




頭がぼっーとして辛いことも悲しいことも頭からすっーと消えていくみたい。
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