ガラスの靴〈短編〉
ガラスの靴
「おーい!!今度の文化祭、シンデレラやるぞ〜」


「シンデレラぁ?!」


クラスからブーイングが起こる。 


「あっ!心配しなくいいぞ!!出るのは斎藤だけだからな!」


はぁ?! 


いきなり出された自分の名前に驚く。 


「どういう事ですか?!」

「このシンデレラは生徒の中の選ばれた人がやる出し物だ。相手役…つまり可憐優斗がぜひお前がいいって言ってな!!」


「可憐優斗ってあの?!」

「そうだー。」


みんなざわざわ言っている。 


そりゃそうだ。 


私は飛び抜けてかわいい訳じゃないし、ましてや、勉強ができる訳でも、金持ちでもない。 


どうして…?
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