ガラスの靴〈短編〉
「それは、俺が君の事気に入ってるからだよ♪」


いきなり表れた、ウワサしていたその人物にビックリする。 


「あっ、あの!!
気に入ってるってどういう事ですか?」 


「教えてあげるよ」


そう言うと私を教室から連れ出した。 


向かった先は屋上。 


「あっ、あの!」


「!……んん……っ……」

いきなり目の前が暗くなる。何が起きたかは分かった。 


「……イヤ……」


必死で抵抗してもどく気配はない。 


何分間こうしていただろう? 


気付いたら私は肩で呼吸していた。 


「お前を選んだ理由分かった?」


…私は、思ったんだ。 


遊びなんだ。って。 


可憐優斗はお金持ちでモテる。だから、私なんて本気にする訳がなかった。
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