(完)ないしょのメイド様
優雅の姿が見えなくなったあと
我慢していた涙が溢れ出した
ホントは離れたくなかったずっと傍にいたかった
わたしは泣き疲れて眠ってしまった
眠ってしまったわたしは自分の部屋にいた
たぶんだけどココまで運んでくれたのはきっと涼くんだよね
わたしは涼くんに“中まで運んでくれてありがとう”ってメッセージを送ったらすぐに
“いいよっ千代ちゃん軽かったし。ご飯はちゃんと食べろよっ”ってメッセージが帰ってきた
わたしは“ありがとう”って送った