(完)ないしょのメイド様


オレも涼とたわいもない話をしていたら



「大変、千代がっ」



突然の大山の声で慌てて千代の傍に向かった



千代は両手をお腹には添えて背中を丸めて痛がっている



涼はナースコールを押して千代のことを伝えて



オレは千代の背中をさすった



「ゆうが約束守ってねっ」



「そんなのことよりも頑張れよ」



医者がきて千代は手術室に運ばれた



オレ達も手術室の前の扉に立っていた



「ねぇ約束って何なの?」



突然の質問に苦笑が盛れた



「最悪の場合は千代か子どもを選ばないとなんだ。それで千代は子どもを選んで欲しいって言われた」



「それで、選ぶの?」



「選ぶさっそれが千代の望んだことだから。だけどその場合がなく3人無事なのを信じてる」



「そうなんだ。」



オレは、親父とお袋、由奈さんに千代の陣痛が始まったこと連絡した


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