(完)ないしょのメイド様
優雅さんは、少し変なものを見るような目をした後
「あぁー食うぞ」
わたしは小鍋に余ったチョコを集めて加熱した牛乳を混ぜた“チョコミルク”を作った
「あっ優雅さんは、何を飲みますか?」
「オレは、コーヒー」
わたしは、お盆にチョコミルクとコーヒーと少しブラウニーを乗せて机に向かった
そして、コーヒーとブラウニーを優雅さんの目の前に置いて
さて、この状況を軽く説明しないとだね
「わたしは………」
わたしは今までのことを話した
両親を事故で失ったこと
優哉さんと遥香さんに拾われたこと
メイドとして働いていることも
「ふぅん大体はわかった。お前はずっとその格好でオレの世話をしろっ」
命令口調だなぁ…でも
「はいっではお願いします。」
わたしはこの命令を受け止めた