(完)ないしょのメイド様


車の中に入ると



「千代はここ」



優雅が指す場所は明らかに膝のうえで



「無理だよっ」



「大丈夫っ良いから」



そう言われてわたしはシブシブとそこに行って座る



「千代こっちに向いて座るの」



「うぅっ」



「ほらっはやく車動けなくって困ってるよー」



わたしはまたシブシブと動いた



真正面に優雅の顔がある



「千代っキスして欲しいの?」



「なっなんで?///」



「だってグロスなんてしてるからして欲しいならするよ。オレが甘いキッスをねぇ」



「違うよっ。メイクだもん。キ、キスなんてして欲しいわけがじゃないもん。」



「じゃあ約束して、グロスなんて学校にして行かないでリップで充分だよね。」



「わかった。」

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