恋愛対象外だから!【おまけ追加】


「父ちゃん、オレまだ遊ぶ!」


「ったく〜、康太あと10分な。」


「蜜葉と浪木も一緒にサッカーやろうぜ!」



なんて言いながらみっちゃん達は運動場に走って行ってしまった。



「ごめんね、ふちゃん。」


「いいえ、大丈夫です。」


「そっか、康太の言ってた蜜葉ちゃんは蒼眞のとこの末っ子ちゃんか。世界は狭いね。」



本当に、あたしもそう思う。



「そうですね。」


「じゃあ、ふちゃんには話しておこうかな。…康太のことについて。」



と、いきなり真剣な顔になった。



「…えっと、はい。」


「康太は、俺の兄貴である瑞希のひとり息子。でも、今はもう兄貴と兄貴の奥さんはこの世にもういねーんだよ。」



…え?もういない?



「康太の両親は康太が1歳の時だから6年前に事故で亡くなっている。その事は康太に言っていない。まだ、小さい体で大きな現実を背負わせたくないから。」


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