恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「そうなんだ…。」
「俺さ、小さい頃に母親が病死してさ親父に育てられてきたんだよな。でも、親父は育児向きじゃないから6年前からずっと、俺が父親ってことにしてんの。姉貴は旦那さんが海外赴任だから向こう行ってるし。」
飛鳥君って、本当にすごいな。
でも6年前ってことは…、13歳のときから?!
いや、有り得ない。
てか、凄すぎる。
「ま、そのせいで康太は俺が女好きって思ってるんだよな。さすがに13歳の父親なんて有り得ないからな。」
13歳ってことは中1じゃない?
うん、さすがにやばい。
「今考えたら、椎名家は長男が27歳だから俺の親父が康太の父親でも良かったんだろうな。」
「…」
「うわ、やべ。あと1時間で撮影始まるじゃん。そろそろ行かねーとな。」
そう言って立ち上がり、『康太、帰るぞー』と叫んでいた。