恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「いる訳ないでしょ。…ふうは馬鹿?」
なんか、今、弟に無性に腹が立ちました。
類ちゃんは小さい頃からモテモテだもん。
「俺は、昔からある鈍感な子に一途だからね。本当に気づいてくれないから困ってんだよね。…ふう どうしたらいい?」
なに、この状況は…。
類ちゃんがあたしに恋愛相談?!
滅多にないよ、こんな体験。
「うーん、もっと攻めたらいいんじゃない?」
「へぇ?…んじゃ、遠慮なく。」
いきなり、類ちゃんが迫ってきた。
うん、この状況って何だろうか…。
「あの、類ちゃん?…ナニシテルノ?」
「何ってわからない?俺、ふうのことを攻めてるつもりなんだけど。」
なんか、壁まで追い込まれてる?
てか、今、類ちゃんにされてるのって流行りの『壁ドン』ってやつですか?!
「なんで、あたし攻められてるのかな?」
「俺、さっき言ったよね?一途だって。
てか、ふうはまだ気づかないの?」
なんか、さっきから類ちゃんがいつもに増して俺様口調になってませんか?