恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「唯兄〜、ふうは超鈍感だから俺に襲われてることすらわかってなかったと思うよ。」
そう言いながら、類ちゃんはソファーに座り込みテレビをつけた。
「本当に、ふうちゃんには困るよ。…あれ、そういえば京君は仕事休みじゃなかった?」
「あたしが帰ってきた時に、仕事入ったみたいで行っちゃったよ?」
「そうなんだ、…はる君と蒼君は?」
あれ、はるちゃんはそろそろ帰ってくるはず。
蒼ちゃんは……、
「蒼兄といえば、最近機嫌悪いよね。それに俺よりも女癖悪くなってるみたいだし。」
「あれ、類君よく知ってるんだね。」
「昨日たまたま深夜2時ぐらいに目が覚めてリビングに降りてみたら丁度蒼兄帰ってきた。」
深夜2時まで仕事?!
蒼ちゃん、大変なんだな。
あれから、話せてもいない。
避けられているのかもしれないけど。
「シャツにキスマついてるわ、女の臭くて濃い香水がプンプンとするわ。」
「蒼君、随分と荒れてるみたいだね。」