恋愛対象外だから!【おまけ追加】
頭がフラフラして足をふらつかせながら学校に到着したのは、8時40分前。
普通にHRが始まっている時間帯。
「楓加ちゃん遅刻よ〜。…あら、顔色が悪いけど大丈夫?」
よかった、はるちゃんがいなくて。
浅村先生は優しいから本当に神様に見える。
「…多分。」
「ふうちゃん、おはよう。遅刻なんて珍しいね?もしかして、体調悪い?」
「…少し、しんどいだけだよ。」
本当は少しどころじゃないんだけどね。
前々から頭痛はあったけど、今みたいには酷くなかったからすぐに治ると思っていた。
「本当に?無理になる前に言ってね?」
「…うん、ありがとう。」
頭痛を我慢しながら体操服に着替えを済ませて体育館に向かう。
握力、長座体前屈、反復横飛び、立ち幅跳び、上体起こし、ソフトボール投げ…と、体育館競技を無事に終わらせた。