恋愛対象外だから!【おまけ追加】



頭がフラフラして足をふらつかせながら学校に到着したのは、8時40分前。


普通にHRが始まっている時間帯。



「楓加ちゃん遅刻よ〜。…あら、顔色が悪いけど大丈夫?」



よかった、はるちゃんがいなくて。
浅村先生は優しいから本当に神様に見える。



「…多分。」


「ふうちゃん、おはよう。遅刻なんて珍しいね?もしかして、体調悪い?」


「…少し、しんどいだけだよ。」



本当は少しどころじゃないんだけどね。

前々から頭痛はあったけど、今みたいには酷くなかったからすぐに治ると思っていた。



「本当に?無理になる前に言ってね?」


「…うん、ありがとう。」



頭痛を我慢しながら体操服に着替えを済ませて体育館に向かう。


握力、長座体前屈、反復横飛び、立ち幅跳び、上体起こし、ソフトボール投げ…と、体育館競技を無事に終わらせた。



< 127 / 276 >

この作品をシェア

pagetop