恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「鷹取会長に近づくな、なんてそんなこと先輩が決めることじゃないですよ。」
『私は鷹取様のファンクラブ会長だから決める権限ぐらいあります。』
「…ふーん?僕はそのファンクラブとやらに公認してないんだけど。」
あれ、この声って…。
「鷹取会長?!」
『鷹取様?この女図々しくありません?あなたの周りを駆け回っているのですよ?』
駆け回ってるわけでもないし、校舎内で度々会うのは不可抗力。
別に企んでいるわけでもない。
「楓加ちゃんは、僕になんて興味ないからそんな君達みたいな馬鹿なことはしないよ。」
鷹取会長って、一見穏やかに見えるけど意外と話してみると毒舌な部分もある。
『…っ!』
先輩達は顔を真っ赤にしてどっかに行った。
ファンクラブって本当にめんどくさい。
「おっと…?楓加ちゃん。…僕のせいでこんな目に合わせてしまってごめんね?」
「いえ、慣れてますから。」
椎名家兄弟が、美形揃いのせいで昔から苦労してきたあたし。
兄弟目当てで近づく女子達に慣れてた。