恋愛対象外だから!【おまけ追加】



「…慣れてる?」


「あたしの兄弟達はモテるので、一緒にいるだけで彼女に間違えられて呼び出しされたこともありましたから。」



同級生で仲良くなった子も結局はあたしの兄弟目当てだったこともある。

その時、簡単に人を信頼出来なくなった。



「…それは災難だったね。」


「兄弟達には言ってませんけどね。…特に兄達は過保護だから。」



過保護すぎて、警護が付きそうだし。
送迎だってされそうだから。


だから、家にいてる時はそういうような話題は伏せることにした。



「だろうね、蒼眞先輩見てたらわかるよ。あ…そろそろ持久走の時間だね。時間は大丈夫?」



あと、5分で始まっちゃう。
そろそろ燐ちゃんの所に行かないと…。



立ち上がろうとした瞬間、

視界がグラっと揺らみ目の前が真っ暗になった。


鷹取会長の声が聞こえるような…。



音も次第に薄れていきここでプツリと記憶が途絶えた。




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