恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…楓加、なんで俺に言わなかったのですか?メールや電話という手段があるのに。」
「だって、京ちゃん忙しそうだったから。」
余計に負担をかけたくなかった。あたしのせいで京ちゃんに倒れて欲しくなかった。
「楓加はいつもそうやって自分自身を其方退けで相手を優先しますよね。」
其方退けしてきるつもりはない。
自分自身の身体のこともわかってるつもりだったんだけど全てはわかりきれなかった。
「ったく、これ以上倒れるようなことがあるのなら俺の心臓はいくつあっても全然足りませんね。」
「ごめんなさい、京ちゃん。」
「…倒れたって聞いたとき本当に死んじゃうのかと思ったよ。」
弱々しい声でカルテで顔を隠した。
京ちゃんは普段、こんなに弱くないのに…。
「京ちゃん助けてくれてありがとう。」
「ってことで、楓加。当分安静にしてないと俺怒りますからね。」
ブラック京ちゃん降臨…。
これは大人しく言うことを聞かないと。
「…はい。」
「物分りが良くてよかった。多分、数分すれば遙が来ますよ。」